寝具の盲点
現代のベッドは
不特定多数の全身姿勢を
快適に保持するため
高反発、低反発、体圧分散など
新しい技術が使われています
そして、
頭が低くければ枕で
寒すぎれば毛布や布団で
自分に合わせて調整します
全身を保持するベッドと
不快を調整するツール
それが寝具のシステムです
でも未解決のテーマがあります
それは反発力不足への対処
ベッドの一部の反発力が
弱すぎる、強くしたい
以前からある
シンプルな課題
なぜまだ未解決なのしょう?
寝具のサイトによくある
体圧測定の画像
どれも、腰椎とお尻とでは
色が大きく変わっています
体圧は腰椎ではわずかなのに
お尻には体重の44%が集中
大きな段差になっています
ユーザーは身長や体重、体格
人それぞれ
体圧段差もそれぞれです
適性な寝姿勢には
それぞれの体圧段差に
反発力を合わせる必要があります
私たちはその機能をベッドに求めがち
でもベッドは不特定多数の
全身姿勢を保持する家具
反発力の調整は
本来の役割ではありません
それでも体圧の違いに合わせようと
背中や腰に当たる反発力を
あらかじめ強化したベッドや
異なる反発力のマットを
組み合わせたものもあります
しかし、そうしたベッドでも
反発力の境界は一定で
自由に変えられる
わけではありません
さらにベッドの弾性体は
後から反発強化できる
物性ではありません
スプリングやウレタンフォーム等
ベッドやクッションの弾性体は
その反発力で身体を支えますが
反発力が劣化することはあっても
強くできる性質ではないのです
人それぞれの体圧段差に
反発力を合わせることや
反発力を後から強化することは
弾性体の性質にはないのです
これがどんなに優れたベッドでも、
合わない人が存在する理由
寝具のシステムの盲点です
しかし、個人に合わせて
部分的に反発力を強化すること
それは、ベッドの役割ではなく
枕や毛布と同じような
眠りの補正ツールが必要なのです